それでは早速やっていきます。テンプレはこちら。
【フラウィウス・ベリサリウス】
【列伝】
・505年 - 565年。東ローマ帝国の将軍。農民出身とされる。軍に入隊し、ペルシア戦線での武勲が、時の皇帝ユスティニアヌス1世の目に止まり、23歳で軍司令官に抜擢される。帝都で勃発した「ニカの乱」では、完璧な鎮圧をやってのけ、古代ローマの民主的な気風に止めをさした。その後、皇帝のローマ再興事業に従い、北アフリカを征し、イタリアへ進軍、ローマを奪還する。
しかし、その巨大な功績から皇帝の疑念を受け、解任。その後は戦局が悪化すれば呼び戻され、任務を終えれば再び解任の繰り返し。加えて、謀反の疑いで財産の没収、幽閉されたりと冷遇される。しかし、それでもなお、愚直なまでの忠義を貫き通した。天寿は全うしたと思われるが、最後は憤死したともいわれている。
【統率】A
・人格的魅力というよりも、能力と実績で人を従えるタイプ。略奪を禁じ軍規を正すも、それが同僚や部下との不和にもなった。彼の度を越した恐妻家ぶりも反感を招いた。但し、戦場レベルでの綻びはほとんど無い。
【武力】S
・騎兵や伏兵、野戦築城などを駆使して、小をもって大を制した。兵力的に敵より有利な条件で戦った事はほとんどないが、それでも連戦連勝を重ねた。僅かに存在する敗北も、まともに兵を与えられなかったからで、彼に責任があるというのは酷だろう。自分は中世ヨーロッパに限定すれば、最高の名将だったと思っている。
【知力】B
・軍の歩兵部隊の弱体化を見て騎兵を増強したり、奇策をつかって勝利するなど、なかなかの知力を持つといえる。国家戦略を策定するような立場にはなかった。
【政治】C
・略奪を禁じるあたり、軍政家としての適性はあるか。
【特殊能力】
・特になし。
【まとめ】
・第一回目の人物は、自分の好きな歴史人物としては、トップクラスに位置するベリサリウス将軍です。後世からは、古代ローマの名将スキピオの再来とまで称えられる程の功績を上げながらも、冷遇され、それでもなお、忠節を貫いたその生き様は、なんとも言えない魅力と哀愁に満ちており、これほど英雄的な人物もなかなかいないのではないかと思います。
さて、ベリサリウスがここまで忠義を貫いた理由ですが、ネットでは彼がドMだったのではという、身もふたもない意見もありますが、個人的には彼は「正義の味方」ならぬ、「ローマの味方」であろうと心に誓い、それを最後まで貫いたのではないかと。蛇足な話しで恐縮ですが、自分の好きな某ゲームの某キャラの生き様が、妙に被ってみえるんですよね… 同じ弓の名手だし。最後にベリサリウスが主人公の動画を紹介。
【フラウィウス・ベリサリウス】
【列伝】
・505年 - 565年。東ローマ帝国の将軍。農民出身とされる。軍に入隊し、ペルシア戦線での武勲が、時の皇帝ユスティニアヌス1世の目に止まり、23歳で軍司令官に抜擢される。帝都で勃発した「ニカの乱」では、完璧な鎮圧をやってのけ、古代ローマの民主的な気風に止めをさした。その後、皇帝のローマ再興事業に従い、北アフリカを征し、イタリアへ進軍、ローマを奪還する。
しかし、その巨大な功績から皇帝の疑念を受け、解任。その後は戦局が悪化すれば呼び戻され、任務を終えれば再び解任の繰り返し。加えて、謀反の疑いで財産の没収、幽閉されたりと冷遇される。しかし、それでもなお、愚直なまでの忠義を貫き通した。天寿は全うしたと思われるが、最後は憤死したともいわれている。
【統率】A
・人格的魅力というよりも、能力と実績で人を従えるタイプ。略奪を禁じ軍規を正すも、それが同僚や部下との不和にもなった。彼の度を越した恐妻家ぶりも反感を招いた。但し、戦場レベルでの綻びはほとんど無い。
【武力】S
・騎兵や伏兵、野戦築城などを駆使して、小をもって大を制した。兵力的に敵より有利な条件で戦った事はほとんどないが、それでも連戦連勝を重ねた。僅かに存在する敗北も、まともに兵を与えられなかったからで、彼に責任があるというのは酷だろう。自分は中世ヨーロッパに限定すれば、最高の名将だったと思っている。
【知力】B
・軍の歩兵部隊の弱体化を見て騎兵を増強したり、奇策をつかって勝利するなど、なかなかの知力を持つといえる。国家戦略を策定するような立場にはなかった。
【政治】C
・略奪を禁じるあたり、軍政家としての適性はあるか。
【特殊能力】
・特になし。
【まとめ】
・第一回目の人物は、自分の好きな歴史人物としては、トップクラスに位置するベリサリウス将軍です。後世からは、古代ローマの名将スキピオの再来とまで称えられる程の功績を上げながらも、冷遇され、それでもなお、忠節を貫いたその生き様は、なんとも言えない魅力と哀愁に満ちており、これほど英雄的な人物もなかなかいないのではないかと思います。
さて、ベリサリウスがここまで忠義を貫いた理由ですが、ネットでは彼がドMだったのではという、身もふたもない意見もありますが、個人的には彼は「正義の味方」ならぬ、「ローマの味方」であろうと心に誓い、それを最後まで貫いたのではないかと。蛇足な話しで恐縮ですが、自分の好きな某ゲームの某キャラの生き様が、妙に被ってみえるんですよね… 同じ弓の名手だし。最後にベリサリウスが主人公の動画を紹介。
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コメント
takaさん
コメントどうもありがとうございます。返事が遅れ、申し訳ありませんでした。
僕も東ローマの将兵に詳しいとは、とうてい言い難いので、大変に恐縮でございます。この時期の東ローマ歩兵部隊は、白兵戦に耐えられないほど弱体化していた様ですが、その具体的な理由は、よく分かっていない様です。それを見たベリサリウスが、騎兵を強化する事で、歩兵の弱さを補うことを思い付いたというのが、流れの様です。
ベリサリウスがどうやって戦術を学んだかは、非常に興味深いですね。農民出身の彼が、その様な教育を受けて育ったとは考えにくいので、独学で学んだのかも知れないですね。もしかすると、スキピオやハンニバルの戦いを研究していたかも。
新城さんは僕も大好きです。ベリサリウスがもっとひねくれると、彼みたいな感じかも知れませんね。
コメントどうもありがとうございます。返事が遅れ、申し訳ありませんでした。
僕も東ローマの将兵に詳しいとは、とうてい言い難いので、大変に恐縮でございます。この時期の東ローマ歩兵部隊は、白兵戦に耐えられないほど弱体化していた様ですが、その具体的な理由は、よく分かっていない様です。それを見たベリサリウスが、騎兵を強化する事で、歩兵の弱さを補うことを思い付いたというのが、流れの様です。
ベリサリウスがどうやって戦術を学んだかは、非常に興味深いですね。農民出身の彼が、その様な教育を受けて育ったとは考えにくいので、独学で学んだのかも知れないですね。もしかすると、スキピオやハンニバルの戦いを研究していたかも。
新城さんは僕も大好きです。ベリサリウスがもっとひねくれると、彼みたいな感じかも知れませんね。
posted by 和at 2012/03/21 20:47 [ コメントを修正する ]
彼らがどうやってその戦術を学ぶに至ったかの経緯を知りたいものですね。
スキピオは、ハンニバル先生の手厳しい実地訓練を受けたからよかったものの。
この説明文を読んでいると、ベリサリウスがどことなく皇国の新庄直衛大尉に似ている気がしますね。